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流行と思い出。

韓国(韓流)、ペット、ゴルフ、mixy、フェイスブック、iphone、LINE、ユーチューブ、オリンピック、WBC(ワールドクラシックベースボール)や映画、本などいろいろな流行(話題)があります。はやり期間が長いものも短いものもありますが、その話題の渦中になるのは、良くも悪くも非常に大変です。時間と季節だけは必ずやってきて、その時々でも流行になるものもありますが、なぜか桜の季節は、そのような慌ただしい話題、時間をどこか和らげてくれます。

以前の話になりますが、母(老人)と息子の二人暮しの方に不動産担保ローンで融資をしたことがありました。その息子さんは三男の方で結婚はしておらずにお母さんと暮ら(お世話)していました。ご融資金は表向きはお店の運転資金でしたが、大半は生活資金に使っていた?。返済資金はお店の売り上げと多分お母さんの年金の一部と思われました。三男の方の商売はあまりうまくは行ってないようでしたが、仕事を転換するとか、廃業して勤めに出ろとか、なぜかお母さんは強く言いませんでした。取引の途中に追加融資をしたことも有りましたが、結局、自宅不動産を売却して当社からの借入金をすべて返済し取引を終了することになりました。

その融資をしたご自宅の庭に立派な桜の木があり、花見の季節になるととても綺麗なことを思い出しました。たしかに桜の名所に行けば綺麗な桜は見れますが、そこの桜はなぜか落ち着きました。今でも不思議ですが・・・。本人達の引越しも終わり、銀行の応接室で買主の方、仲介業者、当社、お客様、司法書士、行員の方々とそれぞれ雑談をしていました。私達はご本人達とお話をしてあの桜の木の話になりました。桜の木は移動したというのです。ビックリです。かなりの費用がかかったと思います。なぜどうしてどこに?と思いました。実はあの桜には家族全員の思い出があり、置いて行くことは非常に心残りだったそうで、ご長男のご自宅の庭に移したと言っていました。今回のご自宅売却の件もご長男の意向だったそうです。金利の付くお金はすべて返して、売って残ったお金はいままで面倒を見た三男さんに渡してお母さんはご長男さんと一緒に住むのだそうです。三男さんもご長男さんの仕事を手伝うといっていました。

お母さんと三男さんはご自宅を売るには反対だったそうですが、遅かれ早かれ家が古くなって立て替えるか、お母さんを引き取って三男さんが一人で住むしかなくなるという理由でした。広い家なので三男さんが一人で住むにはもったいないというのは事実でした。ただ、ご長男さん、お母さん、三男さん、みんな桜の木のことは考えていたようでしたし、思い出を忘れていなく共有していたことが素晴らしいと思います。流行もいいですがたまには、みんなで思い出を語るのも良いなと今になって思います。思い出はそう簡単にすたりませんね。

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